2007年 01月 30日
3年前にチーズを習ったのがご縁でお付き合いさせていただいているお友達は、中目黒の酒屋さん、Deguchiyaさんのマダム。この地で70年以上もお店をやっていらっしゃる、歴史ある酒屋さんであるでぐちやさんが、昨年12月にリニューアルオープンされました。
12月下旬、クリスマスも間近に迫った頃に、改装祝いのお菓子を手にリニューアル後のDeguchiyaさんを初訪問。
明るく広々とした店内は、以前と同じお店とは思えないほどイメージががらりと変わっていて。以前は区切られた空間だったセラー部分は通路からもワインが見えるようになっていたりと、いろいろな工夫が施されているのだろうと感じさせます。
ダークブラウンを基調にしたインテリアや、随所に飾られた雑貨など、お友達のセンスが光る店内を眺めているだけでも楽しい。
そして、なんといってもうれしいのは、この改装を機にスタンディングバーが出来たこと!
BAR EXITと名づけられたこちらのバーは、非常口のマーク(人が走って出て行こうとしている、あのマーク)をモチーフにしたワイン色のロゴマークが、すごくかわいい。
期間ごとにおすすめのワインと、エルヴェ・モンス熟成のこだわりのチーズなどを楽しむことができます。(バーのスタッフの方々によるBlogが、同じエキサイトブログにあります)
この日は、グラスシャンパーニュ(パトリス・マルク)と、チーズ2種盛り合わせ(エポワス、サントモール)をいただきました。お皿やカトラリー一つとっても、こだわって選んだのだろうなぁと感じさせるセンス。バーにはカウンターのほかにもテーブル(スタンディング用)がいくつかあって、ワインやチーズなどに関わる本も並んでいるので、一人でも十分楽しめそう。
そんな新しくなったDeguchiyaさんで先日、リニューアル後初の試飲会が行われました。
試飲は2コースあったけれど、私が選んだのは、ローヌ6種類をブラインドでテイスティングし、一番高いワインと安いワインを当てるというもの。
普段あまり自分から選ばないローヌ。しかも、一番安いワインでも5千円近くと、すでに私がよく飲むワインの価格帯を超えているわけで。ヴィンテージなどを参考になんとか選んでみたところ、無事、一番高いワインを当てることができました。
「下が肥えてるね」って言われたけれど、どちらかというと、一番飲み慣れない味のワインを選んだのです…。
その一番高いワインというのがこちら、ドメーヌ・レ・アフィラントのコート・デュ・ローヌ アクティウス2001。シラー100%で造られ、生産量は僅か1490本という希少なワインです。
濃いスミレがかったルビーレッド。最初は土のようなちょっと不思議な香りだったけれど、だんだんとカシスジャムや黒砂糖のように甘い香りが漂ってきて。口に含むとボリュームのある口当たりで、アルコール感もしっかり。スパイスのような風味も感じられる、厚みのある味わい。粘性も高く余韻もずば抜けて長かったので、これはいいワインなのだろうなぁ、と思ったのです。
でも、実は私がこの日の6種類の中で一番好きだったのは、ヴィエイユ・ジュリアンヌのシャトーヌフ・デュ・パプ 2003(写真左)。樹齢100年を越す古木から造られる葡萄も使われているのだそう。プルーンやベリーのコンポートのように甘やかな果実の香りと、キメ細かいタンニンが溶け込んだまろやかな味わい。飲み疲れしなそうな味わいが、私好みでした。
月1回の試飲会も、普段のスタンディングバーも。こだわりのワインがいただけるBAR EXIT、これからもちょくちょくおじゃましようと思います。
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by corno_petit
| 2007-01-30 22:00
| vin ワイン・お酒