2007年 09月 29日
ひとえの季節
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着物の暦では、6月と9月がひとえ(裏地のつかない着物)の季節。
最近では実際の天候に合わせて、5月から10月初めくらいまではひとえでもいい、とも言われているけれど、しきたり上はもうひとえの季節も終わり。
9月は全然着物を着る機会がなくて、ようやく着れる!と思っていた週末は、雨が降ったりやんだりの微妙なお天気…。結局ひとえの着物は、9月中は出番がなく終わってしまったのでした。
私が持っているひとえの着物は、一着だけ。
今年のひとえの時期が始まる前に誂えた、淡い桜色の十日町紬です。
表参道 くるりに行った際に、ひとえを持っていないんです、というお話をお店の方にしたら、紬でおすすめの反物がありますよ、と言って出してくださったのが、こちら。
私の雰囲気を見て選んでくださったようなのだけれど、ほんのり紫のニュアンスを感じられる淡い桜色は、まさに私好み!(写真では色が飛んでしまっていてよく分からないけれど…)
ところどころ節がある、少し光沢のある紬の質感も、素朴過ぎず、でも柔らかものよりもカジュアルでちょうどいい。
この色ならば6月、9月どちらにも着られるとのこともあって、こちらで生まれて初めてのお仕立てをお願いしたのでした。
実は、以前アップした木の実と鳥の刺繍帯は、このときに一緒に買ったもの。
6月初旬、この組み合わせで人形町のころもやさんに行ってきました。
紬が仕立てあがった際にくるりの方とご相談して選んだ小物は、ベージュに白い水玉が飛んでいる絽の帯揚げと、グレーがかった紫色の帯締め。
足元は、黒田商店さんで誂えた焦げ茶の台に白いタイシルクの鼻緒の草履。
トップの写真はこのとき、トゥッティさんに撮ってもらったもの。背景が扇のお店というのがまた、日本橋界隈らしくて気に入っています。
by corno_petit
| 2007-09-29 07:50
| kimono お着物